牧神の絵画

牧神の描かれた絵画をひたすら集めています

レオン・スピリアールト Léon Spilliaert

レオン・スピリアールト(1881-1946)はベルギーの画家。スタイルとしては象徴主義に分類され、オディロン・ルドンからの影響が強い画家です。

ベルギーで象徴派といえば「20人展」(アンソールやクノップフなど)ですが、スピリアールトはその世代より若く、またマグリットよりは年上。作風も象徴主義シュルレアリスムの間のような、不安定で繊細な幻想世界です。

 

Faun bij maneschijn (1900)

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:L%C3%A9on_Spilliaert_(1900)_-_Faun_bij_maneschijn.jpg?uselang=ja

 

サザエさんじゃないよ

スピリアールトらしい不安になる背景に、牧神とヤギたちが踊っています。

 

 

ところでこちらの作品には気になる点がございまして、

次の作品をご覧ください。

Vision Antique (1899)

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Paul_%C3%89mile_Berton_-_Vision_Antique_1899.jpg

こちらはフランスの画家ポール・ベルトン(Paul Émile Berton, 1872-1934)による作品なのですが、そっくりなんですね。しかもこちらの方が早い。

どういう関係があるのか調べてもいまひとつわからなかったのですが……単純に考えて、スピリアールトがオマージュというか、本歌取というか、そういうやつなのかなと。

スピリアールトの思惑などの情報、お持ちの方はお寄せください。