アンニーバレ・カラッチ Annibale carracci
アンニーバレ・カラッチ(1560-1609)はイタリアの画家。バロック期の人で、兄アゴスティーノや従兄弟ルドヴィーコとともに「カラッチ一族」として古典主義様式を確立したとのことです。
File:Annibale Carracci - Pan - Google Art Project.jpg - Wikimedia Commons
やたらとセクスィーなためか人気の一枚。よく見ると松の冠をかぶっているため、サテュロスでなくパーンであることがわかりますね。
File:Annibale Carracci Sileno Tazza Farnese.png - Wikimedia Commons
左の人は足が人間ですが、しっぽがあるのでサテュロスであることがわかります。右の人は牧杖を持っているのでこちらはパーンかもしれません。周りにいる小さい人たちも耳が尖ってたりしっぽがあったりするのでサテュロスですね。
酔ったシレノスに何を飲ませているのでしょう。水でしょうか。迎酒でしょうか。迎酒は肝臓がカチカチになるのでやめましょうね。
File:Annibale Carracci - Homage to Diana - WGA04460.jpg - Wikimedia Commons
パーンがディアナ(=セレネ)にフカフカの羊毛をプレゼントして恋人になる神話をあらわした作品です。これを銅版画にしたものもよく見ます。
牧杖・松の冠・松の木・パンフルートとパーンのアトリビュートがこれでもかというほど描かれています。隣のヤギの顔もいいですね。