牧神の絵画

牧神の描かれた絵画をひたすら集めています

アンニーバレ・カラッチ Annibale carracci

アンニーバレ・カラッチ(1560-1609)はイタリアの画家。バロック期の人で、兄アゴティーノや従兄弟ルドヴィーコとともに「カラッチ一族」として古典主義様式を確立したとのことです。

 

Pan (1592)

File:Annibale Carracci - Pan - Google Art Project.jpg - Wikimedia Commons

やたらとセクスィーなためか人気の一枚。よく見ると松の冠をかぶっているため、サテュロスでなくパーンであることがわかりますね。

 

Drunken Silenus (before 1609)

File:Annibale Carracci Sileno Tazza Farnese.png - Wikimedia Commons

左の人は足が人間ですが、しっぽがあるのでサテュロスであることがわかります。右の人は牧杖を持っているのでこちらはパーンかもしれません。周りにいる小さい人たちも耳が尖ってたりしっぽがあったりするのでサテュロスですね。

酔ったシレノスに何を飲ませているのでしょう。水でしょうか。迎酒でしょうか。迎酒は肝臓がカチカチになるのでやめましょうね。

 

Pan and Diana (before 1602)

File:Annibale Carracci - Homage to Diana - WGA04460.jpg - Wikimedia Commons

パーンがディアナ(=セレネ)にフカフカの羊毛をプレゼントして恋人になる神話をあらわした作品です。これを銅版画にしたものもよく見ます。

牧杖・松の冠・松の木・パンフルートとパーンのアトリビュートがこれでもかというほど描かれています。隣のヤギの顔もいいですね。