牧神の絵画

牧神の描かれた絵画をひたすら集めています

ハンス・トーマ Hans Thoma

ハンス・トーマ(1839-1924)はドイツの画家。アルノルト・ベックリンと親しかったとのことで、言われてみれば作品の雰囲気が似てるかも。パキっとコントラストの効いた塗りが特徴的です。

 

Oktober (before 1924)

File:Hans Thoma Oktober.jpg - Wikimedia Commons

10月の寓意です。左の人はたぶんディオニュソス。トーマはこうした猫背のサテュロスをよく描いてる気がします。

検索してたら1月の絵や4月の絵もあったので、たぶん12ヶ月分揃ってるものと思われます。

 

Faun und Jüngling (1887)

File:Hans Thoma Faun und Jüngling.jpg - Wikimedia Commons

サテュロスが人間の青年になにか言っています。笛の吹き方を教えているのかもしれません。笛を吹いているような仕草で歯笛を吹いているのかもしれません。わかりません。

 

Faun und Jüngling (1895)

File:Hans Thoma - Faun und Jüngling.jpg - Wikimedia Commons

またしてもサテュロスと若者。しかしこちらは同年代のようですね。人間が楽器を弾いて歌いサテュロスが聴くというステキなシチュエーション。

 

Satyr’s family (bringing up of Zeus) (1886)

https://artvee.com/dl/satyrs-family-bringing-up-of-zeus#00

赤子のゼウスを見守るサテュロスたち。珍しい主題です。ゼウスはモッコモコの羊毛で寝入っています。右端にいるヤギはゼウスを育てた雌ヤギのアマルテイアでしょうか。

 

Allegorie des Steindrucks (before 1924)

Allegorie des Steindrucks by Hans Thoma - Artvee

リトグラフの寓意」というタイトルです。どういうことでしょうか。リトグラフの刷り師(サテュロス)はゼエゼエ言って印刷してる一方で元絵を描いた画家(天使)だけ名前が売れてお金も持っていくとかそういうことでしょうか。世知辛いですね。この解釈で合ってるとしたら、名もなき労働者をサテュロスに当てはめるトーマのセンスに好感が持てます。

天使のドヤ顔がすごい。サテュロスの猫背もすごい。

 

Bacchanten-Szene (1901)

File:Hans Thoma Bacchanten-Szene.jpg - Wikimedia Commons

あらーかわいい。しかしサテュロスが限界であるように見えます。筋肉も無いし大丈夫でしょうか。息を整えて水を飲んでください。