コロマン・モーザー Koloman Moser
コロマン・モーザー(1868-1918)はドイツの画家。コーロ・モーザーとも。おなじみウィーン分離派のメンバーで、そののちにはアーツ・アンド・クラフツに影響されたウィーン工房も立ち上げました。
普通に死ぬほど絵が上手い上にポスター等のデザインも意味がわからないくらいセンスが炸裂していてなんなんだこの人といつも思います。ミュシャとビアズリーとエッシャーのいいとこ取りみたいな?まあ私の好みに合いすぎているというのが大きいんですが。
File:Kolo Moser - Jagd - 1896-67.jpg - Wikimedia Commons
世紀末らしい曲線や構成の美しさとデッサン力の高さに圧倒される1枚。
Jagdは狩猟という意味。サテュロスは下の方で自転車の女の子に手を伸ばしています。ガールハント的な狩猟でしょうか。失敗してませんか。
File:Kolo Moser - Liebe4 - ca1895.jpg - Wikimedia Commons
ニンフとサテュロスです。古典的な主題ですが、あまり暴力の気配がしないのが新しい時代を感じさせます。
ニンフの背中に膝の毛がぽわぽわ当たっているのが大変可愛らしいですね。