ジョヴァンニ・ベネデット・カスティリオーネ Giovanni Benedetto Castiglione
ジョヴァンニ・ベネデット・カスティリオーネ(1609-1664)はイタリアの画家。イタリア貴族ゴンザーガ家のお抱え画家だったとのことです。
版画好きとしてはモノタイプ(平版を彫らずに直接絵を描いて、そこに紙をかぶせて転写する技法)の最古の作家という肩書きが見逃せません。
ガサガサとしたタッチが素敵です。
収蔵元のMETのページには「マルシュアスとアポロンかも、またはパーンとダプニスかも」といった考察がありますが、マルシュアスにしては雰囲気がしどけなさすぎるんじゃないかと思います。サテュロスの足元にはバイオリンがあるけどふたりとも笛だし。なので私はパーンとダプニス(またはまったく無関係で特に名前のないサテュロスと青年)を推しますね。